あしあと

老猫

ナナちゃん、昨日から水分もとらなくなりました。ぐったりしていますが、時々声を発しておトイレのサインをしてきます。抱っこしておトイレまで連れて行くと、帰りは自分で歩こうとします。もう力もなく、ふらつきが強いのですが、歩こうとしているので私が横で一緒に付き添いながら歩きます。

そのナナちゃんと歩いているときにひとつの詩が浮かんできました。マーガレット・F・パワーズさんというアメリカ人女性が書かれたものです。その詩をご紹介させてください。

「あしあと」

ある夜、私は夢を見た。私は、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。どの光景にも、砂の上に二人のあしあとが残されていた。
一つは私のあしあと、もう一つは主のあしあとであった。

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、私は砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
私の人生でいちばんつらく、悲しいときだった。
このことがいつも私の心を乱していたので、私はその悩みについて主にお尋ねした。

「主よ。私があなたに従うと決心したとき、あなたはすべての道において私とともに歩み、私と語り合ってくださると約束されました。それなのに、私の人生の一番辛い時、一人のあしあとしかなかったのです。一番あなたを必要としたときに、あなたがなぜ私を捨てられたのか、私にはわかりません。」
主はささやかれた。
「私の大切な子よ。私はあなたを愛している。あなたを決して捨てたりはしない。ましてや、苦しみや試みのときに。
あしあとが一つだったとき、私はあなたを背負って歩いていた。」

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